blacula その1
いつの間にか,このブログも200回。なので,お気に入りの吸血鬼映画「blacula」その1です。
昔は結構テレビで放送されましたが,当時はノーカット放映などありえない話で,今にして思えば,ずいぶんカットされたバージョンでした。
カットされたシーンの代表的なところが,女性カメラマン(って,言葉的に矛盾しているような…。でも,カメラウーマンとは言わないし)のナンシーが,ブラキュラの写真を撮って自宅の暗室で現像している最中にブラキュラに襲われるシーンの続きの部分です。
彼女の自宅の前に止まったパトカーの警官が,玄関からふらふらになって出てくるナンシーを発見。彼女に駆け寄ると「help me, please」の声に彼女を抱き上げて部屋に運ぼうとするのですが,その瞬間,彼女は牙を剥いて警官に襲いかかります。
30分の子供番組なら噛まれて速攻で吸血鬼化,というのが普通で,逆に映画だったら一回死んでその後吸血鬼として蘇るのが普通ですが,彼女は珍しく映画で速攻吸血鬼化。残念なのは,牙を剥くシーンが逆光なので,はっきり表情が見えないところ。彼女は最後の方で吸血鬼の巣窟が焼き払われるシーンでも登場しますが,かなりロングなので,牙はおろか表情もほとんどわかりません。
で,このカットされたシーンを発見したのは,輸入LDで初めて全長版を観たときです。実は,輸入LDのジャケットには,この牙を剥くナンシーのスチールが使われていたんですね。嬉しいことに,DVDのジャケットにもこのスチールが使われています。
それにしても,ホラーブームのときには,続編の「scream blacula scream」だけ,国内版のVHS,LDがリリースされて,正編の「blacula」は無視されたまま(ま,続編が観られただけでも十分収穫でしたけど)。おまけに,DVDの時代になっても長らくDVD化されず,主演のウィリアム・マーシャルが逝去して,ようやくDVDリリースに至る,という,ちょっと不遇な作品です。
もっとも,このDVD,満を持しての登場のせいか,字幕メニューは充実の一言。これでスチール・ギャラリーまで収録していれば文句なしだったんですが,国内盤がリリースされそうにない状態なので,DVD化されただけでも感謝するしかありません。
で,下は彼女が牙を剥くシーンではなく,宣伝用のスチールで,例によって,ネットオークションでゲットしたものです。このスチール,アメリカ版のロビーカードにも使われていて,網タイツがなんとも素敵(残念ながら,本編にはこんな嬉しいシーンはないんですが)。
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