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性格の変化しない女性

ハマーのドラキュラなどのヨーロッパの吸血鬼ものと,アメリカの吸血鬼ものの違いとは?などと考えていて思ったのが,ヨーロッパものは手下の吸血鬼が親玉の言うことをちゃんと聞く,というか,いいなりになって操られるのに対して,アメリカものだと,手下が親玉に反抗する傾向にあるんじゃないか,ということ。

ブラキュラも1作目は手下がほとんどしゃべらずに伝統的なドラキュラものだったのに対して,2作目では手下がずいぶんおしゃべりになって自己主張。lynne moody 嬢演じる,愛しのナンバー1吸血娘の denny に至っては,ブラキュラ様に「あんたは自分のねぐらにいるといいわ」なんてトンでもない発言であやうく殺されかかる始末。この辺りの脱線ぶりで,この作品の評価が分かれるんでしょうし,最初に観たときは1作目との落差にびっくりしましたが,denny が可愛いから全部許す!という感じ。普通,吸血鬼になると,以前とは性格も変わって,吸血鬼化した女性の豹変振りが吸血鬼ものの醍醐味の1つであったりする訳ですが,denny の場合,吸血鬼になる前と後で全然性格に変化なし,って感じ。

性格が全然変化しないといえば,「dracula exotica」(邦題「ブラッドサック」)で vanessa del rio 演じる vita も,生前と全く性格が変化しません。普通は,自分を吸血鬼に変えたご主人様のいいなりになるところですが,自分をほったらかしにして,かつての恋人の生き写しの女性に入れ込むドラキュラ伯爵を,自分が吸血鬼に変えた警部を使って殺そうとするんですね。ここまで大胆な手下というのも珍しいような…。ま,今では,「dark town」(邦題「吸血家族」)でも親玉が手下に退治されたり,「dracula 2000」(邦題「ドラキュリア」)でも吸血鬼化したヒロインにドラキュラが退治されたり(というか,wes craven はこのパターンが好きみたい),「underworld」でも吸血鬼のヒロインが親玉を退治したり,と,吸血鬼の中での争いがテーマになることが珍しくないですけど。

それはともかく,「dracula exotica」はポルノながらちゃんとしたホラー映画として作られていて,vanessa del rio が色っぽい(彼女はスペイン系ですが,黒髪の巻き毛で,厚めの唇がちょっと黒人風でたまりません!)のももちろん魅力ですが,音楽がちゃんと映画のBGMとして場面に合わせたものになっているのが偉い!サントラだけでも欲しいところなんですが,出てないでしょうね(映像は少し前にDVD化された模様)。

と書いたところで,同じアメリカでも「count yorga」の手下は割とご主人様に忠実ですし,逆に「dracula has risen from the grave」では血を吸われた酒場女がドラキュラに逆らって殺されるのを思い出しました。む,ということは,本稿の「アメリカものの手下は反逆する」という説は,あまり正しくないかも。

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