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オランダ語誌

『ドイツ語「語史・語誌」閑話』の著者が翻訳(共訳)している,というので「オランダ語誌」の古本を入手。

で,読み始めたんですが,内容はともかく,発音記号の誤植がちょっと多いですねぇ。校正をほとんどやっていないんじゃないか,という感じで,ちょっと読み進めるのが辛くなってしまいました。

オランダ語といえばこの音,という,gの音の[ɣ]が[v]と書かれていたり,[v]の下に○が打たれていたりするんですが,前者は明らかな誤り。後者は,数学の本を作るのにxのイタリック体が見つからないのでギリシア文字のχを使ってしまうようなものなので,素人感丸出し。Unicodeには収録されているので,組版業者が知らなかったということなのか,商用フォントがなかったということなのか(なければ外字を作るのが組版業者の仕事だと思うんですけど)。

また,[i]に鋭アクセントがついた活字もなかったのか,カーニングで無理やり合字になっていたり…(ぴったり合っていればバレないのに,iの点とアクセントがズレてます)。

『ドイツ語「語史・語誌」閑話』でもアクセントのついた文字がぎこちない箇所が見られるので,現代書館という出版社,語学系の出版にはちょっと向いていない感じ(実際に組版を行っているのは奥付で「写植」と書いてある会社なんでしょうけど,それを選択するのが出版社だし)。

ま,オランダ語を全く知らないでこの本を読むとは思えないから,オランダ語を齧った上でなら,まず誤植であることに気づくので,それほど大きな問題ではないんですけど,いくら厳密な専門書でないとはいえ,残念な感じ。

あと,著者はオーストラリア人ということですが,本文中に英語roofの複数形がroovesという記述があって,ちょっとびっくり。roovesは古い形であって,オーストラリアでは割と最近までroovesも使われていた,とか,ニュージーランドでは現在もroovesがroofsとともに使われている,とか,ネットを検索すると出てきますが,現代の英米では普通roofsなので,ここは訳者の方で注を補うべきところではないかと思います(それとも,この本の読者にとっては,このレベルの情報も常識?)。

入手したのが1999年第1版第1刷,ということなので,現在売られているのが第2版になっていて,上記の問題点が改訂されていればいいんですけど,そう売れるとは思えない本だから今も初版のままかな?

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