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9割とれる 英語の発音・アクセント攻略法

英語の発音に関する本をamazonで検索していて目にとまったのが,「9割とれる 英語の発音・アクセント攻略法」。「なか見!検索」がついていたので,前書きを見ると,要するに「発音・強勢と綴りの関係のルールは例外が多すぎるので,覚えなくてよい。単語1つ1つ発音・強勢を覚えよう」とあります。

ルールを覚えなくてよい,と主張して,優先的に覚える単語のリストを示す,ということが本書の目的なんでしょうが,今どき頻出単語のリストなんてコンピュータで簡単に作れるでしょうから,そうなると筆者はほとんど何もしていない本,ということになるような気が…。

ルールとその例外を覚えるよりも,単語1つ1つ覚える方がはるかに記憶の負担になることは明らかなんですが,定量的な比較というものができないんでしょうか。一般的に,記憶の負担を軽減するためにルールがあるんですけどね。ま,英語の場合,ドイツ語やフランス語などに比べると例外が多いのは事実ですが,それでもルールは覚えるに値しないもの,ではないですし,このルールをいかに簡潔に生徒に理解させるかが先生の腕だと思うんですけど,この本はそこを最初から放棄しているというか,ま,そうしないと他の本と差別化ができないからそうしたのか…。

そもそも,大学入試向けの本だから,読者は高校生でしょうが,高校生くらいの語彙力なら,綴りと発音の関係のルールを習えば,十分実感できるはず(さすがに英語を習いたての中学生だと,語彙が少ない上に,日常的,基本的な単語ほど例外的な発音が多いので,ルールを実感しにくいですけど)。それとも,今どきの高校生(あるいは筆者が教えている受験生)はルールを実感できないくらい語彙力がなくて,ルールを教えても効果がないから,それで「面倒なことを考えるくらいなら丸ごと覚えろ」という,思考停止的な本が登場してしまったということなんでしょうか。

ま,前書きだけを見ると,筆者自身がルールやルールの重要性を理解できていない(筆者が参照した,ルールを解説した本の出来が悪かったのかもしれませんが)ので,生徒に膨大な記憶を要求しているだけ,のように見えてしまいます。表紙の絵は可愛いし,強勢を間違えると通じない,という話は全くその通りですけどね。

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