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Argento's Dracula その2

ようやく手許に届きました。イタリア版なので,メニューなどがイタリア語表示ですが,英語版DVDに慣れていれば,たぶん困らないでしょう。音声はイタリア語,英語の2種類から選択,字幕はフランス語のみ,という変則的な仕様。もう少し字幕言語のバリエーションがあると嬉しいところですね(特典映像もメイキングやテーマソングのPVなど充実してますがメイキングの音声はイタリア語なので,イタリア語学習者に最適です)。

ただ,基本的にはブラム・ストーカーのドラキュラのアレンジなので,英語やイタリア語が聞き取れず,フランス語の字幕が読めなくても,ほとんど困らないでしょう。

で,一般的なドラキュラと違う点もいくつかありますが,個人的に最も重要なのは花嫁がTanja1人しかいないことで,これはちょっとさびしい。でも,実はこの映画はTanjaがドラキュラに襲われて吸血鬼化する件りから始まるんですね。花嫁は最初から吸血鬼であるのが普通なので,嫁入りのプロセスがあるのは,たぶん史上初!

一方,ミナは他の映画だと半吸血鬼化することもありますが,この映画はちょっとだけ意思をコントロールされるだけ。半吸血鬼化した状態で,ヘルシングと対決して欲しかったです。

で,Asia Argento演じるルーシーは定番通り吸血鬼化し,少女を誘い込んで,ねぐらで退治されるんですが,牙を剥く表情がいいですねぇ。コッポラのルーシーのように,生きているうちに牙が生えないのが惜しいところ。退治のされ方は,棺の中で杭を打たれる定番ではなく,ひとひねりがあって,ヘルシングと対決!した上で…。ちょっと新鮮な展開でした。

ただ,ルーシーが誘い込んだ少女,ルーシーがピアノを教えている生徒なんですが,彼女はルーシーに吸血されていたのでヘルシングが杭を打ち込んでしまいます。このシーン,肝心の杭打ちの場面を映像で見せずに,ミナの表情と少女の悲鳴で表現されているのが残念。

この映画,吸血鬼化したTanjaの出番が多くて,ハーカーに何度も絡んできますし,ハーカーに色仕掛けで迫って噛み付くシーンもバッチリ。ドラキュラの命令でヘルシングの暗殺に現れて,筋書き通りヘルシングに退治されるんですが,そのときの切ない表情がなんとも言えません。吸血鬼映画の最大の魅力の1つは,牙を剥いた女吸血鬼が退治されるときの苦悶の表情にありますが,本作は久しぶりにキュートな女吸血鬼の最後が楽しめました。

本作はドラキュラがなんとも地味な感じですが,フクロウ,狼,ハエ,カマキリなどに変身し,特殊効果で地味さをカバーしてます。

ということで,伝統的なドラキュラをベースに独自のアレンジを加えた本作は,女吸血鬼の少なさを女吸血鬼のキャラクターの掘り下げで十分にカバーした傑作と言えるでしょう。

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